2023.01.18
こんにちは!
横浜市や藤沢市で雨漏り修理や屋根工事を請け負う雨漏りバスターズの村上です。
今回の工事は横浜市港北区でルーフバルコニーの出入口からの雨漏りの対策工事です。
【お問合せ】
「普段の雨では問題ないのですが、風が強い雨の日にルーフバルコニーの下の部屋の天井から雨漏りがする。」
との相談を受けて現調に伺いました。
【現地調査】
普段の雨では雨漏りは起きないとのことでしたので、まずは細かく現場をチェックしていきます。
問題のルーフバルコニーの床面の防水は問題ありませんでした。
風の強い雨の日に限った雨漏りなので、立ち上がり壁の笠木や塔屋の壁などに問題があると考え、
天井裏からの調査を行いました。
雨漏りの発生した天井に点検口を設置し、天井裏を確認するとたしかに雨漏りの痕跡がありました。
原因はルーフバルコニーの塔屋に付いている出入り口のサッシでした。
現在主流の施工部材は”半外付け”と言う形状のサッシ枠ですが
今回の現場では”内付け”と言う形状のサッシ枠がついていました。
至近距離での写真がなく分かりづらいのですが、
この年代の建物はサッシ枠を躯体の柱に直に取り付けてあります。
現在はサッシ枠は柱の外側から取り付けますが、
内付けの場合はサッシ枠が全て柱の内側に入り込ませ、外側の柱と水平になります。
するとその後に施工する壁の下地材や防水シート、外壁のモルタルなどが
全て柱と水平になっているサッシ枠のツバに被さります。
当然開口部ですので、断面部分の仕上げも必要になります。
ただツバの有効幅は15ミリ程度なので、重なる部分が少なくて無理があります。
現在は”半外付け”のサッシ枠を使用するので、取付後柱から25〜30ミリ程度サッシ枠が外側に出ます。
その為外壁はその枠で止まり、断面の仕上げの必要もなく
サッシ枠のツバにも充分に防水シートや防水テープを被せることが出来ます。
この建物の出入り口には、枠廻りのモルタル壁の断面を専用の樹脂枠で仕上げていましたが、
風で雨が吹き付けた時には、サッシ枠と樹脂枠の隙間から雨水が侵入していました。
【対策工事】
今回は対策工事として、シンプルにサッシの交換を提案しました。
現状のサッシを取り外し、開口部の寸法に合わせて特寸加工をしたテラスドアを取り付けます。
もちろんサッシ枠は”半外付け”の形状のものです。
既存の出入り口のサッシの取り外しの際に
サッシ枠のツバに被っていた外壁の切断が必要なので
新しい取り付けたテラスドアのサッシ枠と外壁のモルタルに隙間が出来ます。
切断寸法は必要最低限にします。
この先の施工は、施工業者によってかなり違いがあります。
●施工法①モルタル材での補修
一般的なのは、現状と同じモルタル材での補修です。
既存の壁との段差もなく平らに仕上がる点は良いのですが、
既存の壁と新しく施工したモルタルの継ぎ目が馴染むことがありません。
その為時間が経つと継ぎ目部分に隙間が生じ、再度雨漏りが発生する場合があります。
そして見た目もあまり美しくはありません。
●施工法②シーリング材の充填
今回の様にサッシの入れ替えに必要最低限の開口で済ませた場合、
サッシ枠とモルタル壁の隙間が少なくなります。そ
の隙間にシーリング材を充填して、済ませてしまう施工業者もいます。
シーリング材の充填量や厚みによる撓みなど懸念点が多く不安が残ります。
●施工法③珪酸カルシウム板(ケイカル板)での補修
当社ではこのような取り替え工事の補修は、珪酸カルシウム板(ケイカル板)を使用します。
この施工方法はサッシ枠とモルタル壁の隙間を埋めるのではなく
隙間をケイカル板でカバーします。
ケイカル板でカバーすることでモルタル材での補修の様にクラックなどの心配もなく
サッシ枠廻りのシーリング処理も適切な寸法で出来るので安心です。
今回はケイカル板でカバーする施工方法で補修していきます。
ケイカル板をサッシ枠と壁の隙間に充分に掛かり
既存のモルタル壁に取り付け代が出来る寸法で切断しビスなどで留めます。
しっかりと固定したら、ケイカル板とサッシ枠、モルタル壁との接合部分を
マスキングテープで養生をしてシーリング処理します。
シーリング材が充分に乾燥したら、シーラー材で下地処理をし
微弾性フィラーでパターンを付けます。
フィラー材の表面が乾燥し固まったら、
既存の色に合わせて調色をしたシリコン樹脂塗料で仕上げます。
今回は、少し濃い目の色にしてメリハリを付けてみました。
室内側も既存の仕上がりに合わせた寸法でテラスドアを製作しているので
違和感無く仕上がっています。
【雨漏りや屋根のことでお困りの方】
雨漏りバスターズは横浜市や藤沢市を中心に35年雨漏り修理や屋根工事を請け負っています。
大工出身の私たちだからこそできる技術でその場しのぎではない、”2度と雨漏りしない屋根”に直します。
ぜひ一度当社へご相談ください。まずはお電話でお話を聞き、現地調査→原因と対策工事をご案内→お見積りご提示をし、ご納得いただいてからの工事になります。
お電話:0120-965-696/090-3525-1001
お問い合わせフォーム